くきなみ村から

人生万事大丈夫

供述調書

・・・あの男が誘ってきたのよ。いやに馴れ馴れしく近寄ってきてね。わたし断ったわ。だって興味なかったんだもん。ところが彼、何度も何度も誘ってくるのよ。最後には泣きだしてね。それで、一回だけならということで受け入れることにしたの。 どうでもいい…

バチが当たるぞ!

【1】終戦後、進駐軍が羽田空港拡張のため、そこにあった神社を移転させようとした。ところが、ご神体は無事移転できたのだが、鳥居だけはできなかった。鳥居を動かそうとすると、事故が起きるのだ。そのため、鳥居だけはそこに残すことになったという。き…

もうすぐ健康診断だ。

もうすぐ健康診断だ。また、血圧やら尿酸値やら言ってくる。 note.com

人生のヤマ

1, 前の会社にKさんという方がいた。ちょっと変わった面白い人だった。 ある時期、そのKさんが、手当たり次第に保険に入りだしたことがあった。誰もが、「Kさん、保険なんかに興味を持ってなかったのに、何でまた…」と言っていたものだった。 それから…

オイルショックとノストラダムス

第一次オイルショックが起きたのはぼくが高校一年、1973年の秋だった。世の中が紙不足と言って突然騒ぎだした。それを知って大変だなとは思ったが、別にお尻が拭けなくなったわけでもなかったからぼくに紙不足の実感はなかった。 そういうさなか、ぼくは…

念力

ぼくが小学6年生の頃、親戚の家に、立つことが出来ずに寝たきりになっている子犬がいた。 その子犬は先天的に立てないのではなかった。ある事件以来立てなくなったのだ。 その事件とは、その母犬と兄弟犬が犬さらい(保健所?)に連れて行かれたことだ。そ…

中学時代

1,ぼくの通った中学校は、火葬場の前にあった。夏場は窓を全開にしていたため、授業中によく煙がに入ってきた。いつものことなので、ぼく達は何も感じなかったが、転任してきた先生などは「おお、いいにおいがするのう」などと言って気味の悪さをごまかし…