06:30 【詩】星占い|新谷雅老 07:10 電話 17:00 霊界役場生物課会議|新谷雅老 23:50 テレビの中
先日、メールをチェックしていると、その中に銀行からのものがあった。 内容を見てビックリした。何と『入金』と書いているではないか。一瞬、給料日なのかと思ったが、給料日にはまだ早いし。というか、その口座は給与振り込みの口座ではないのだ。ではいっ…
おもに文明国に生息するのが、『妖怪はらまわり』である。取り憑かれると、おなかの周りが膨れていくのですぐにわかる。 この妖怪は実体を持たないが、甘い物などを見つけると、取り憑いた人間の心に働きかけ、誘惑に勝てないようにしてしまう。よく「お菓子…
この駅のすすけた壁に『雨の過疎』というわけのわからない言葉が書いてある。誰が書いたのかは知らない。おそらくは何十年か前、この街がまだ賑やかだった頃に今の世を見てきた人が落書きしたものだろう。いつも雨を待っているこの街の今の有り様を案じてい…
先日、嫁さんと近くのレストランに昼食を食べに行った時、高校の同級生Sにあった。彼は高校以来の友人で、社会に出てからもずっと飲み友だちでいるのだが、コロナ禍があってからは会ってなく、久々の再会となった。彼は仕事でそのレストラン近くに来ていた…
エスカレーターのある場所は大がかりな機械が動いている危険極まりない場所であって、親が「その辺で遊んでなさい」とほったらかす場所ではない。また監視役の爺さん婆さんがエスカレーターで遊んでいる孫に目を細める場所でもない。上りエスカレーターは階…
寝不足というと本人の不摂生に起因するものと思われがちだが、実はこれは妖怪の仕業なのである。パソコンやスマホには、必ずこの妖怪が潜んでいる。 この妖怪に取り憑かれると、時間が経つのを忘れさせられてしまう。午前1時を過ぎても、2時を過ぎても、「…
スーパーなどで買い物して帰ってきてからいつも困るのが玄関での卵割れだ。これがけっこう事件なのだ。せっかくそこまで慎重に慎重に運んできたのに玄関を開けた途端に気が抜けてつい乱雑に置いてしまうのだ。中身が溢れてしまうと他の荷物や床についてしま…
1, この街のチンチン電車が廃止されてから24年経つのだが、今でも時々チンチン電車の夢を見ることがある。 その内容のほとんどが、『渋滞でバスがなかなか来ない。このままだと遅刻すると思い、電停まで走って行く』 というもので、あまり思い出したくな…
環境は変わりません。 職場も変わりません。中古車を購入しました。ゆえに車を買う予定はありません。スマートフォンを変えました。今回もiPhoneですよ。慣れているので使いやすいです。機能も充分満足してます。国内旅行は行っておりません。海外旅行も行っ…
階段の怪人がジッとこちらを伺っている来る日も来る日も飽きもせずにジッとこちらを伺っているたまに足を踏み外すのかギイッという音がする
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生まれた時から今この時まで、脳は一つ一つのことを鮮明に記憶しているという。普段忘れていることでも、何かの拍子に思い出したり、催眠術で記憶を蘇らせたりできるわけだから、そのことは正しいのだと思う。 だけど最近、ぼくはその、ほぼ常識的なことに疑…
その時、駆けて行きたかった追いつきたかったそれは突然だった偶然にも似ていた何があったんだ?何がそうだったんだ?過去を否定するように、今を否定するように、ともかくも突然だった必然とも思えた自分はなかった時間をも忘れた何かがあったとにかくそう…
1. 最近ショッピングセンターなどのトイレに行くと、『男子トイレ』『女子トイレ』などという文字で表記したところが少いように感じる。いや、ほとんど見なくなっていると言ってもいい。 代わりに色の違う人の画が貼ってあるだけだ。だいたい男子が黒や青…
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気合いの三十六連発を 前頭葉にそっと潜ませあいつやあいつを欺きながら初冬の街を歩いている気合いの三十六連発を前頭葉でひっそり構えてあいつやあいつに照準を合わせながら歩いて行く気合いの三十六連発を前頭葉から一つ撃ちあいつやあいつを穴に埋め小便…
きれいな女性が歩いていると、その辺にいる男どもはその女性を目で追っている。そして、「いい女やったねえ」などと言い合っている。 以前はぼくもそういう男どもの一人だった。 ところが─── 若い頃はよく愛だの恋だのを、歌ったり詩にしたりしていたものだ…
中学校の裏手には小高い丘が続いていた。人の入らないその丘は草がぼうぼうと生えていて蛇やムカデが棲んでいた。空は滅多に晴れたことなく丘から下りてくる風が小さな校庭に落ちていた。ぼくらはその風を拾い集め空に向けて蹴り飛ばした。風は力なく飛んで…
ぼくの住んでいる八幡(北九州市)に、花尾山という山がある。夜景で有名な皿倉山の横にある、400メートルに満たない低山だ。そこには中世に城があったらしく、所々にその跡が残っている。 二十代から三十代にかけてぼくは、運動不足解消のために、よくそ…
「ああ今日はこのにおいか」 朝、目が覚めて窓を開けると日替わりでいろいろなにおいが部屋の中に染みこんでくる。『このにおい』といったって別に特別なにおいではない。何度も嗅いだことのあるありふれた朝のにおいだ。ただ、いろいろなにおいをひとつひと…
前の会社にいた時のこと。ある取引先の営業マンが辞めた。 その営業マンは、いつも上司から「数字、数字」と言って詰められていたらしい。朝礼ではいつも「数字を作れ」と言われ、成績が悪いと「その理由を数字で答えろ」と言われ、何か企画を立てると「数字…
いつのまにかの静けさがぼくに淡い恋心を落としていった思いもかけないことにように君を好きになっていたこんな気持ちは初めてだった不意に吹き狂う小嵐がぼくを包み込むように日々を攻めつけた いま想い起こしてみると それももう古い昔話 今でも夢に出てく…
1, 前にテレビで見たのだが、小笠原村に住む人たちは、ポリネシア人系の子孫が多いのか、ハワイやトンガの人のように見えた。もし小笠原村というテロップが出てなかったら、ぼくは南洋の島の人の特集をやっていると思ったことだろう。 日本民族はいろんな所…
1,高いビルに登って景色を見ると目の前に現れるのは、空と雲と遠くの山の影ばかり。牧歌的な雰囲気には浸れるものの昔憧れた都会の窓が見えない。街を映し、並木を映し、行き交う人の顔を映す、そんな都会の窓が見えない。2,都会の鳥はカラスなんだとい…
今のマンションに住み始めて10年ほど経った頃からだったか、真夜中(午前2時か3時頃)に「ピーンポーン」というインターホンのチャイムの音が聞こえるようになった。 同じ夜中でも12時前後なら、「誰だこんな時間に、非常識な」と怒りを覚えるのだが、…
1+1は絶対に2だと言う人がいる。必ずしも2にはならないと言う人がいる。どちらも必死で、なかなか自説を曲げようとはしない。そんなことに興味のないぼくは、いつもそのやりとりを見て笑っている。それが癇に障るのか、「じゃあ、あんたはどう考えるん…
最近小説を読んでない。 若い頃はいろいろな種類の小説を読んでいたが、30歳を過ぎた頃から歴史小説しか読まないようになってしまった。面白い小説があれば、ジャンルにこだわらずに読んでみたいと思っているのだが。 歴史小説は、歴史の勉強になるという…
午後から降り出した雨は、一変波打つような豪雨となり、二十メートルより先の世界を、完全に隠してしまった。そこから徐行運転が始まった。おまけに道路は水浸しで、水はけの悪い幹線は、流れの急な川へと変貌した。ドッドッドッドッドッ、水の中を車で進む…
一杯目 むかしは人との会話がつまみだった。 いまはスマホがつまみになっている。 さてこの一杯、おいしいんだろうか? 凄くいい酒を飲んでいるんだけどね。 つまみが今一つなのかもしれないな。二杯目 冬のカラオケは東北ものがいい。 寒い海や強い雪を扱っ…