くきなみ村から

人生万事大丈夫

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【吟遊詩】いつまでも続く階段

新谷雅先/assets/n0276772ad9d5_1c18db58b9fd242745e41689cdd57225.mp3いつまでも続く階段 群がる虫たち その一粒のぼく 転ばないように気をつけて いつまでも続く階段 帰らせておくれ もう帰れないことを知っているから このへんで休もうか 先はまだ長いか…

【詩風】思っているほど

思っているほど男は強くない思っているほど女は弱くない思っているほど過去は近くない思っているほど未来は遠くない思っているほど一日は短くない思っているほど一年は長くない思っているほど動物は馬鹿じゃない思っているほど人間はかしこくない思っている…

【吟遊詩】ショートホープ・ブルース

新谷雅先/assets/n8f49dfb32cc0_7d3bd688cbcbe0cd3888403d2e4249c5.mp3ショートホープ・ブルース ねえ、ちょっと目を閉じると 君の姿が見えてくるんだよ ねえ、ちょっと君が笑ってくれると ぼくはまた眠れなくなるよ ねえ、寝付かれない日々だけど いつもぼ…

夜の風が強く窓をたたくのは、 女ギツネがやっているんだと。 男たちを化かしているんだと。 一度取り憑かれてしまったら、 いつかは死んでしまうんだと。 いつかは誰もが死ぬんだから、 みんな取憑かれているんだね。

地表から上はすっぽんぽん 一糸まとわぬすっぽんぽん 「空がある」はまちがいで その有り様はすっぽんぽん 鳥が飛んでも雲があっても そのまた上はすっぽんぼん 宇宙にいたるすっぽんぼん 空は存在するのではなくて 空というのはすっぽんぽん 限りなく続くすっぽんぽん

【吟遊詩】街の灯

新谷雅先/assets/nb439feb13cd8_0749c0f74e4b2f98a7b5d9ef2ca3ad69.mp3街の灯 ほんのひとときの黄昏が 今日のため息をつく 病み疲れたカラスたちが 今日も帰って行く 昔描いた空は消えはてて さて、帰る家はあったんだろうか 琥珀色の時の中で 街の灯は浮か…

そう「あいつが嫌い」はぼくの 人生の中の一つであって決して 「あいつが嫌い」の中にぼくの 人生があるわけではないのです。 気になるあいつの嫌味な仕草も 実は気にしてない人生なのです。

【吟遊詩】暗闇の向こう

新谷雅先/assets/n327d6d12dfe2_5fc76dff96b0fa92c8dcc28d39f738f7.mp3暗闇の向こう 暗闇の向こうに君がいる 月も出てない夜だけど 君がいるのがわかる 暗闇の向こうに君がいる 夜はすべてを隠し 冷たい壁が君を包む 暗闇の向こうに君がいる ふと気づくと後…

【詩風】終わらない恋

あの位置から見ていたからぼくは君を好きになったに違いないのだ。もし別の位置から君を見ていたらそうはならなかったかもしれない。なぜならぼくは未だに君のことを何も知らないでいるからだ。夢も趣味も嗜好も考え方もその性格も幸せの度合いも不幸せの度…

【詩風】腰痛は人類の宿命だ

1、暇で暇な日が何日も続いておりまして色々と考えていたら「この野郎!」と結構頭にくることが何度かありましてそうした時になぜかお尻がムズムズとムズムズとかゆくなるのでありまして押さえて押さえてをやっているうちに気持ちが前かがみになっていたよ…

本能 イヌはにおいを嗅ぎまわる ネコもにおいを嗅ぎまわる 哺乳類すべてが嗅ぎまわる もちろんヒトも嗅ぎまわる 嗅ぎまわることが本能です 嗅ぎまわって生きています つまり猫も杓子も男も女も みんなみんな痴漢なのです

やり残したことをやるんだと思い ぼくはタイムマシンに乗り込んだ。 ところがその時間に戻ってみると 何をやり残したのかがわからない。 何をしに来たのかも覚えていない。

ここが腰痛に効くツボですよ これが腰痛に効く運動ですよ あれこれやったが長続きせず。

【詩風】謝罪

こんな世の中だから何があってもいいように先に謝っておきます。「申し訳ありません」誰かのことを『あなた』と言っただけで傷つく人がいるかも知れません。「申し訳ありません」UFOの話をしたら、『いい加減なことを言うな』と憤る人がいるかも知れませ…

【詩風】好き

二十歳の頃、アルバイト先である女性を好きになったことがある。そのことを友人に相談すると、彼は彼女に「好きだと告白しろ」と言う。ぼくとしては自分の心の中に、好きという気持ちをもっともっと温めていきたかったのだが、えらくその友人がせき立てる。…

【吟遊詩】いま

新谷雅先/assets/ne89bddf016c4_f115938f4fb0aa0cc5797031bf41df0e.mp3いま いま、いやな時が続いています。 早くここから抜け出したいのです。 時の続く限り少しの夢が欲しいのですが、 時は冷たく過ぎ去っていきます。 いま、いやな雨が降り続いています。…

【詩風】遠くでカンコン

遠くでカンコン、踏切警報機が鳴っている。いつの頃からだろうか、夜中の警報機は、犬の遠吠えのようにむなしいものになった。むかしはカンコンに旅情を誘われ、いつも夜汽車の中にいる自分を想像していたものだった。ところが、この時代は夜汽車がない。味…

言葉をつま弾く

中学の頃フォークブームというものがあった。例えば吉田拓郎さんの『イメージの詩』のように、自分で言いたいことに曲をつけて語る、という新しいスタイルが登場したのだ。 そういうブームに触発されて、曲はともかく、言いたいことを書くだけなら何とかなる…

自己紹介

神とか仏とかいう、この生命をつかさどる『何ものか』は、生きとし生けるものに差別なく、堅実な人生を授けている。ところが、その『何ものか』の気まぐれなのか手違いなのか、時に宝くじ一等とか超万馬券とか、どう考えてもどう解釈しても堅実な人生とはか…

【吟遊詩】あんな女

新谷雅先/assets/ne672d6b40100_9bcba69e943b1c5666e1b6dc8dff9f1f.mp3あんな女 あんな女に惚れなきゃ 暗い過去を持たないで 楽しい暮らしが出来たんだろうに 取り戻せない時間の いらだちもなかっただろうに 吹き狂った風、おれの若い日に きっと、おまえ、…

【詩風】空から来た生命体

我々は空から来た生命体だ気化するまで地表に留まり気化したのちに空にもどる空の上で仲間達と雲になり機が熟すとまた地に落ちる地上に落ちると飲水となり地上のいきものの糧となる海洋に落ちると海水となり海中のいきものを包み込む落ちた場所の気候や環境…

【詩風】A型彼氏

彼女は血液型占いの信奉者で血液型で人を判断していた。彼氏の血液型はA型らしくなるほど彼女の言う通り彼氏はA型の思考をしてA型の行動を取っていた。彼女は彼に好意を抱いてからA型人間を意のままに操る術を研究し、確立し、実行した。彼氏はうまく術…

【詩風】ラバー・ソウル (2012/11/20)

部活を引退したぼくたちを待っていたのは、慣れない夕方ラッシュだった。それまでわりと遅く家に帰っていたので、いつもバスはガラガラだった。短い乗車時間だったけど、だだっ広い空間の中でぼくたちは疲れた体を横たえて寝ていた。それがあまりに心地よか…

ラバー・ソウル

部活を引退したぼくたちを待っていたのは、慣れない夕方ラッシュだった。それまでわりと遅く家に帰っていたので、いつもバスはガラガラだった。短い乗車時間だったけど、だだっ広い空間の中でぼくたちは疲れた体を横たえて寝ていた。それがあまりに心地よか…

【吟遊詩】追いかけて

新谷雅先/assets/neda403b8b5a5_7f2701b912912a8310f12992849f15c0.mp3追いかけて まっすぐに歩いてきたけど いつもいつもぼくはつまずいているよ 起き上がる時にはいつも いつも君のことを想っているよ 過ぎ去った数々の罪が 心奪う、そんな時にだって いつ…

【季節】初鳴き

朝ウグイスの鳴く声が聞こえて目が覚めた。今年初めての声だ。わがマンション前に公園があり、その横に小さな森があるのだが、声はその方向から聞こえてきた。彼らはそこで冬を過ごしている。だから初鳴きはいつも森なのだ。公園に出て来て合唱しだすのはも…

【詩風】ノルウェーの森

クルマのエンジンをかけるとスピーカーからビートルズのラバー・ソウルが流れてきた。ビートルズのアルバムの中で一番好きなのはと聞かれたらぼくはこのアルバムだと言う。特に深い思い出はないのだがただなんとなく心地いいのだ。軽快なベースの一曲目のあ…

【詩】遠い灯り

幼い頃から、遠い灯りを見ると、何か惹かれるものがあった。心がウキウキしてきて、夢や希望がふくらんでくるんだ。ところが昼間そこに行ってみると、別に大したところではなく、パチンコ屋のネオンだったり、カラオケ店の看板だったりする。人生のイベント…

遠い灯り

幼い頃から、遠い灯りを見ると、何か惹かれるものがあった。心がウキウキしてきて、夢や希望がふくらんでくるんだ。ところが昼間そこに行ってみると、別に大したところではなく、パチンコ屋のネオンだったり、カラオケ店の看板だったりする。 人生のイベント…

【詩風】座右の銘

「いろんなことに悩む暇があったらさっさとネタにしてしまおう!」色々な自己啓発書を読んでみたり思考に耽ったりしてみたけれど結局はここに行き着くんだな。小さなことにクヨクヨしている時や嫌なことに心を奪われた時にいつも心の中でよみがえる言葉だ。…