2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
今朝、会社の表玄関に貼り紙がしてあるのに気がついた。『行方不明の飼い猫を探して下さい』という内容だった。 黄色の首輪をしていたとか、耳が欠けているとか、いろいろと猫の特徴が書いていた。『6㎏ある』と、ご丁寧に体重まで書いていた。が、はたして…
国境らへんにぼくらは立って、ぼくらは立ってこの歌を歌って歌って、歌っていくのだ国境らへんにぼくらは立って、ぼくらは立ってこの歌を歌って歌って、歌っていくのだギターの弦をぼくらは張って、ぼくらは張ってジャカジャカジャカジャカ、やっていくのだ…
2001年9月に起きたアメリカの同時多発テロの時、ニュースで「神よ。アメリカに加護あれ!」と書かれたニューヨークの電光掲示板を映していた。(もちろん英語で書かれていたが) もし、日本が今のアメリカと同じ立場に立っていたとして、こういうことを書く…
あの日の会話の末尾に「だけど好きだ」という言葉を付け加えていたとしたら、少しは人生変わっていたかもしれない。その時の思いの末尾に「だから幸せだ」という思いを付け加えていたとしたら、大きな幸せを味わえたのかもしれない。その幸せの末尾に「それ…
あるアンケートに、「ひとつだけ超能力を身につけられるとしたら?」というのがあった。「瞬間移動」「透視」「予知」「テレパシー」「念力」「その他」から選ぶようになっていたが、ぼくは躊躇せず「念力」と答えた。「瞬間移動」もよさそうだが、もし移動…
とりあえず、背筋をピンと伸ばしてみるんだとりあえず、前だけ見つめて歩いてみるんだとりあえず、挨拶だけでも交わしてみるんだとりあえず、相手の目を見て話してみるんだとりあえず、肩の力をスッと抜いてみるんだとりあえず、深呼吸を何度かやってみるん…
あるアンケートに、「ひとつだけ超能力を身につけられるとしたら?」というのがあった。「瞬間移動」「透視」「予知」「テレパシー」「念力」「その他」から選ぶようになっていたが、ぼくは躊躇せず「念力」と答えた。「瞬間移動」もよさそうだが、もし移動…
「あの日の飲み会の後、ぼくはタクシーを使わずに歩いて帰ったんだ」「午前2時を過ぎてたじゃない。本当に歩いて帰ったの?」「うん。酔い覚ましにちょうどいいやと思ってね」「確かに、かなり飲んでたからね」「そこで貴重な体験をしたんだ」「どんな?」…
ぼくの住んでいる八幡(北九州市)に、花尾山という山がある。夜景で有名な皿倉山の横にある、400メートルに満たない低山だ。そこは中世に城があったらしく、所々にその跡が残っている。 二十代から三十代にかけてぼくは、運動不足解消のために、よくその…
1,その高校は市の中央にそびえる山の中腹に建っている。バスを麓で降りて、そこからは歩いて狭く長い坂道を登ることになる。春や秋は様々な花が咲いていて長い坂を忘れさせてくれるけど夏や冬はその坂道が地獄と化す。夏は所々の急な勾配と陽射しで朝から…
数分後、中年の刑事がぼくのところにやってきた。「無事逮捕しました」と刑事は言った。「ありがとうございました」「ところで、事情聴取をしたいので、今からいっしょに来てくれませんか」「パトカーに乗ってですか?」「そういうことになりますなあ」「今…
道の傍らになぜか化粧をしたお地蔵さまがまつられている。まつられているとは言っても別にお堂があるわけではなくいつも雨ざらしになっている。それでも綺麗な顔でいるのは心ある人たちがお地蔵さまのお世話を毎日しているからでお化粧顔は絶えたことがない…
3, これも事故に入るのだろうが、何年か前に本屋の駐車場で見た話である。 その本屋には、駐車場の車止めの後ろに、高さ50センチほどの花壇がある。なんとその花壇の上に、車が腹を乗せて停まっているのだ。つまり、花壇の上に乗り上げているのだ。おそ…
数年前、万引きで生計を立てている夫婦が、よく店に来ていた。この夫婦は「万引き夫婦」と呼ばれ、当時ぼくの働いていた店の近辺では有名だった。 この夫婦はCDを主に万引きして、その他の商品には見向きもしなかった。CDを狙ったのは、換金目的からであ…
いつも空を見上げて生きてきたけど来る日も来る日も雨が気になったりカミナリを怖れたりして切りがなく人生は苦しいものと決めつけていた。ある曇った日に空を見上げているとなぜか意識が浮いていくのを感じた。意識は雲を突き抜けてのぼっていきとうとう天…
1, 2日前、バイパスで事故があり、1車線が通行止めになっていた。その日が日曜であったため、さして渋滞はしていなかったが、みな警察官の誘導の元、もう一方の車線をノロノロと走って行った。 別に車線が狭いわけでもないので、ノロノロと走る必要もな…
・・・あの男が誘ってきたのよ。いやに馴れ馴れしく近寄ってきてね。わたし断ったわ。だって興味なかったんだもん。ところが彼、何度も何度も誘ってくるのよ。最後には泣きだしてね。それで、一回だけならということで受け入れることにしたの。 どうでもいい…
【1】終戦後、進駐軍が羽田空港拡張のため、そこにあった神社を移転させようとした。ところが、ご神体は無事移転できたのだが、鳥居だけはできなかった。鳥居を動かそうとすると、事故が起きるのだ。そのため、鳥居だけはそこに残すことになったという。き…
あんな日々がありましてそんな日々を過ぎましてこんな日々になりましたあんな雲がありましてそんな風が吹きましてこんな天気になりましたあんな人に会いましてそんな人に触れましてこんな人になりましたあんなことがありましてそんなことがありましてこんな…
【1】終戦後、進駐軍が羽田空港拡張のため、そこにあった神社を移転させようとした。ところが、ご神体は無事移転できたのだが、鳥居だけはできなかった。鳥居を動かそうとすると、事故が起きるのだ。そのため、鳥居だけはそこに残すことになったという。き…
もうすぐ健康診断だ。また、血圧やら尿酸値やら言ってくる。 note.com
1,ぼくの通った中学校は、火葬場の前にあった。夏場は窓を全開にしていたため、授業中によく煙がに入ってきた。いつものことなので、ぼく達は何も感じなかったが、転任してきた先生などは「おお、いいにおいがするのう」などと言って気味の悪さをごまかし…
どこまで青で描きましょうかどこから赤を使いましょうか緑が植物なんてありふれてます茶は曖昧に使いましょうわかってます。わかってますよちゃんとメインはあなたのあの大好きである黄身色を使いますよああ、そういえば黄緑という色がありましたね黄土とい…
1, 前の会社にKさんという方がいた。ちょっと変わった面白い人だった。 ある時期、そのKさんが、手当たり次第に保険に入りだしたことがあった。誰もが、「Kさん、保険なんかに興味を持ってなかったのに、何でまた…」と言っていたものだった。 それから…
第一次オイルショックが起きたのはぼくが高校一年、1973年の秋だった。世の中が紙不足と言って突然騒ぎだした。それを知って大変だなとは思ったが、別にお尻が拭けなくなったわけでもなかったからぼくに紙不足の実感はなかった。 そういうさなか、ぼくは…
ゆめ通りに家を建てるなら今すぐに建てたほうがいい。ここはすぐに買い手がつくから早く手を付けたほうがいい。資金なんていらないんだからただ願うだけで叶うんだからとにかく今想像できる最高の家を建てたらいい。悲しい女も、貧しい男も疲れた犬も、病ん…
ぼくが小学6年生の頃、親戚の家に、立つことが出来ずに寝たきりになっている子犬がいた。 その子犬は先天的に立てないのではなかった。ある事件以来立てなくなったのだ。 その事件とは、その母犬と兄弟犬が犬さらい(保健所?)に連れて行かれたことだ。そ…
女ってやつは愛くるしくて女ってやつは顔を塗って女ってやつは脚を染めて女ってやつはツメも変えて女ってやつは男をたぶらかす女ってやつはおしゃべり好きで女ってやつは噂が好きで女ってやつは見栄っ張りで女ってやつは執念深くて女ってやつは割り切りも早…
1,ぼくの通った中学校は、火葬場の前にあった。夏場は窓を全開にしていたため、授業中によく煙がに入ってきた。いつものことなので、ぼく達は何も感じなかったが、転任してきた先生などは「おお、いいにおいがするのう」などと言って気味の悪さをごまかし…
どこかでか見たことがある場所なのだが、それがどこかわからない。どこかで経験したことがあるのだが、それをどこで経験したのかわからない。そんな夢を見ることが、時々ある。 目が覚めて、「さて、どこで見て、どこで経験したのだろう」と記憶をたどってみ…