くきなみ村から

人生万事大丈夫

文系人間

 小学・中学・高校と、ぼくは理科という教科が苦手だった。生物・化学・地学・物理、どれを取ってもぼくは駄目で、とくに生物にいたっては、高校時代に再試と追試の二つの試験を同時に受けたほどの腕前だ。
 いまだに化学式もわからない。地学なんかは習ってもいない。ま、物理だけは何とか理解できたが、理科の括りということで、なるべく近寄らないようにしていたのだった。

 数学も理科ほどではないものの、あまり得意な方ではなかった。

 逆に社会は得意な科目で、国語も努力せずに点数が取れた。唯一苦手だった作文も、ある日突然出来るようになり、今ではこんなものまで書いている。

 現在やっている仕事は、どちらかというと理系の仕事なのだが、やはり理系の知識を用いることは苦手で、そこを文系の常識でカバーしている状態だ。きっとぼくは文系人間なんだろう。