知人の家にリックという、オスの
ミニチュアダックスがいる。かなり前から飼っていて、人間の歳にするともう七十歳を超えているという。なるほど目は
白内障になっていて、歩きもヨタヨタしている。
ところがそのリック君、そんな体になってはいてもあちらの方は元気な様子で、何かにつかまっては必死に腰を振っている。それが原因なのだろうか、ヘルニアにもなっているという。
そういえばこのリック君、ずっとお座敷で飼ってきたせいでメスとの
接触がまったくなく、この歳まで童貞で通してきたらしい。そのせいかもしれないが、お気に入りの対象がちょっとずれている。
申し訳ないけどリック君、ぼくの脚はメスではないんだよ。