二月下旬のある真夜中の話だ。
まるで雪女が出てくるような
寂しい風音がして目が覚めた。
枕元に何かがいるように感じ
その気配に怯えたり怖れたり
更に現実の不安まで加わって
なかなか眠ることが出来ない。
眠れないが疲れに変った時だ。
耳元にか細い玄関チャイムの
音が届いた。「ピーンポーン」
ぼくは身動きが取れなかった。
二月下旬のある真夜中の話だ。
まるで雪女が出てくるような
寂しい風音がして目が覚めた。
枕元に何かがいるように感じ
その気配に怯えたり怖れたり
更に現実の不安まで加わって
なかなか眠ることが出来ない。
眠れないが疲れに変った時だ。
耳元にか細い玄関チャイムの
音が届いた。「ピーンポーン」
ぼくは身動きが取れなかった。