2024-09-30 【詩】せわしい道 詩 ここからこの道を歩いて行けば、ずいぶん近道になるのだけれど、ぼくはあえてこの道を歩かない。別に車が多く通る道ではないし、舗装してない砂利道でもないし、とくに霊が集まる道でもないし。でも直感とでもいうのだろうか、なぜだかこの道は気が進まない。気持ちが晴れてくれないのです。だから倍の時間をかけてぼくは、どの家も大きな犬を飼っている、せわしい道を歩いているのです。